リベルサス®
経口GLP-1受容体作動薬【リベルサス®】
リベルサス®とは、GLP-1受容体作動薬のことで、血糖値を下げるインスリンの分泌を促進し、胃腸の動きを調整することで、食欲を抑制する薬です。
これまで食欲抑制には注射製剤しかありませんでしたが、2019年9月にアメリカのFDAが承認し、経口タイプの薬剤が発売されました。海外では肥満症の治療薬として使用されています。
リベルサス®の効果と特徴
- 食欲を抑える(満腹中枢に働きかけ、食欲や空腹のストレスを抑える)
- 食後の血糖値をコントロールする(脂肪の分解・燃焼を促し、体に脂肪を溜めにくくする)
- 食事量を減らす(胃の運動を抑え、消化の速度を遅らせることで少ない食事量で満足できる)
リベルサス®の内服方法
- 1日1回1錠を内服
- 起床後など空腹時に内服し、その後30分は飲食不可(他に内服薬がある場合も30分以上空けてから内服してください)
- 120ml以下の水で内服
- オブラートや服薬ゼリーは使用不可
- 服薬を忘れた場合は、翌日内服する
リベルサス®を処方できない方
- 18歳未満の方
- 妊娠やその可能性がある方、授乳中の方
- 甲状腺癌既往の方
- 膵炎の既往症がある方
- 重篤な胃腸障害の既往症がある方
- 低血糖発作を起こしうる脳下垂体機能不全や副腎機能不全の方
- 過度アルコール摂取者
- 胃全摘出術を受けた方
- 重篤疾患を治療中の方
- 糖尿病性ケトアシドーシス・糖尿病性昏睡または前昏睡・1型糖尿病の方
- 重症感染症や緊急手術が必要な方
- 1週間以内にワクチンを接種した方
- 他院にて同様の治療を行われている方
- 医師が不適切と判断した場合
リベルサス®の内服期間
体重減少の効果については個人差がありますが、早い方で3か月で実感します。
海外の研究データによると、体重減少率が3か月だと5.9%、6か月だと10.9%となっており、服用を続けることで減量効果が期待できるものになります。
リベルサス®の副反応
個人差がありますが、胃腸症状が現れる方もいます。
日常生活に支障をきたすほどの症状がある場合は、内服を中断して当クリニックを受診してください。
ご希望の方へ
診療日は月〜木曜日のみとなりますのでご注意ください。
3mg 30錠(1ヶ月分) |
診察料込み 11,000円(税込) |
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7mg 30錠(1ヶ月分) |
診察料込み 22,000円(税込) |
14mg 30錠(1ヶ月分) |
診察料込み 33,000円(税込) |
注意事項
- 未承認医薬品等(異なる目的での使用)・・・リベルサス®は医薬品医療機器等法において、2型糖尿病の効能・効果で承認されていますが、肥満治療目的での使用については国内で承認されていません。
- 入手経路等・・・国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れています。
- 国内の承認医薬品の有無・・・国内で肥満治療の効能・効果で製造販売承認されているGLP-1製剤に「ウゴービ」があります。
- 諸外国における安全性などに係る情報・・・GLP-1受容体作動薬の注射製剤が米国FDAで肥満治療薬として承認されています。
未承認医薬品等は、国の医薬品副作用被害救済制度の救済の対象外となります。